Hello world!nora3です。
前回、このブログがどんな人達をターゲットにしているかについて書いたんですが、今日は「演技に向いている人はどんな人か」について書いてみたいと思います。
もちろん、演技だって他のスポーツや趣味と一緒で、どんな人が楽しんだっていいんです。別に上手くできなくたって楽しいですから演技は。ただ、この「どんな人が演技に向いているか」については、世の中に色々と誤解があるような気が前からしていたので、一度僕の考えを書いておこうと思います。
○好きな人の前だと言動がおかしくなる。
○ウソをつくと顔に出てしまう。
○隠し事がヘタ。
○授業中に教科書を読まされると声が震えてしまう。
○大勢の中で無邪気にはしゃげない。
○自信満々に振る舞えない。
○集団の中では隅っこの方にいる事が多い。
○結果、自分の事があんまり好きじゃない。
上記は、僕が考える「演技に向いている人」です。
え?向いてない人じゃないの?という声が聞こえてきそうですが、そんなことはありません。
上記のような人こそ、良い演技をするための「素質」を持っていると僕は思っているんです。
世の中には、「人前で緊張せず堂々と振る舞える人」「クラスの人気者」「いつもみんなの輪の中心にいる人」こそ俳優や女優に向いている、という固定概念が根強くあるような気がします。タレントさんを目指すならそれでもいいんですが、俳優さんや女優さんは演技をしなければなりません。演技をするためには、ある「素質」が必要なんです。
その「素質」とはなにか。
それは「環境の影響を受けやすい心身を持っていること」です。
俳優の仕事について考えてみてください。
俳優さん達は、ウソをついているわけではありません。
台本なり演出なり自分の中のイメージなりに、「実際に影響を受けて」感情が動き、身体が動いて行動します。
相手役の微妙な変化に「実際に影響を受ける」ことで、それがそのまま自分の演技になります。
影響を受けること=演技
と考えてもらってもいいです。
逆に環境の影響を受けない人(人前で緊張しない人、常に自信満々な人)は政治家やタレントさんには向いていても俳優には向きません。 映画やテレビで観る俳優さんや女優さんが、人前でもリラックスして堂々と見えるのは、彼らが長い訓練の末に「俳優として」の自信を手に入れたからでしょう。
でも彼らは心の中心に、演技を始めた頃から、いや子供の頃からずっと、自分の中の「震える自分」を無くさないように大事に持っているはずです。