Hello world!nora3です。
前回、高橋一生さんについて語ってみたんですが、反響がすごかったんです。
いやあ、人気あるんですねえ高橋さん。
nora3(高橋初心者)としては、もちろん前から存在は知ってたんですが、ちゃんと演技を観たのが割と最近で、そしたらスゴく興味深かくて、気になってしょうがないので、遅ればせながら過去の作品など探して毎日寝不足になりながら観ているんですけども。
で、最近観たのが「僕らは奇跡でできている」と「わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた」そして「ロマンスドール」。
「僕らは奇跡でできている」の「相河一輝」役、とっても良かったです。
もうホント子ども、です。
子どもの心を持ったまま大人になってしまった人を、見た目や立居振る舞いだけでなく、その心を持つが故の葛藤・苦しみや、そこから独特の精神回路を通って前向きに開かれていく心の機微まで、とっても上手に演じていました。
そして、やっぱり別人です。
例えば、今テレビでやってるいる「インビジブル」の「志村貴文」役と比べると、とても同じ人には見えません。もちろん顔を見れば高橋一生さんに違いないわけですが、「相河」と「志村」では、もうなんというか、逆に言えば容姿以外は全部違っているんじゃないかと思うくらい、全てが違っていて、まさに別人、まさにカメレオン。
nora3的に言えば、高橋さんはこの「相河」役を演じるために、かなりの数の内的イメージを駆使して、内的アイテム作り上げ、実装しているのではないかなと感じます。まずは相河の中に棲むリトル相河のイメージ、そのリトル相河がなにか狭いところに閉じ込められて、覗き穴から狭い世界を見ているようなイメージ、リトル相河の中心で小さく萎縮し、しかし強烈に輝く発光体のイメージ。その発光体がどんどん輝きを増して大きく広がっていくイメージ・・・等々。
上記は僕の勝手な想像ですが、これに似たなにか、これとそんなに違わないなにかを、高橋さんはほぼ間違いなく行なっていると思います。
そうでなければ発現しないような演技的ディテールも、ドラマの中で何度も見られました。
イメージを駆使し、それをアイテムとして実装したまま演技をすると、なにかの拍子に、頭で考え出すことは絶対不可能な、なんとも言えない動きや表情が出ることがあります。なにかを実装しているからこそ現れる「思いもかけない」「気がついたらやってしまっている」ような「言葉では説明できない」動きです。そしてそれが出るということは、その俳優が、演技を頭で考えておらず、役を大づかみにして、ただその状況に役としてただ居て、ただ反応している、ということを表しています。
そういう演技の、その瞬間が、僕は大好きなんです。
ありとあらゆる演技の中で「一番興味深く、一番尊い瞬間」だ、とさえ思います。
そして高橋一生さんは、「そういう瞬間」が多く見られる俳優さんです。
「nora3的俳優さん」と、勝手に認定させていただきましょう。。。
「わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた」でも、やっぱり別人になっていました。
高橋さんにしては、使用したイメージやアイテムの量が少なく、また強烈なものも使っていないようですが、しかし肝の部分についてはしっかり準備していて、IT系社長にしては裏ぶれた感じを出し、なおかつそれを自然にコミカルに見せることに成功しています。
一方「ロマンスドール」では、高橋さんにしては大変珍しいことですが、ほとんどなんの内面的アイテムも実装していないように見えます。おそらく、間やスピード感や表情なんかから判断するに・・・普段の「演技をしていない」時の高橋一生さんに一番近いんじゃないでしょうか。それでもキムタク的「役の要素のトッピング」や「今生まれたリアクション」はしっかり行なっているので、この映画は、カメレオン俳優のキムタク的演技が観れる!という意味で、とっても貴重な映画なんじゃないかと思ったりします。
高橋一生さんについては、まだまだ気になるので、もっと作品を観てみて、また何か思うことがあったら書いてみたいと思います。
個人的には、ヒョンビンさん VS 高橋一生さん の演技合戦を観てみたいですな!
えー。
本日の要点といたしましては・・・祝!高橋一生さんnora3的役作り俳優認定!
ということで、本日ここまででーす。