韓国ドラマ恐るべし!の巻

演技的雑談
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Hello world!nora3です。

あいも変わらず韓国ドラマにどっぷり首まで浸かった日々を過ごしておりまして、大変申し訳なく思っている次第です。

ホントはもっと演技の方法理論コツトレーニングや、そういったことについて書かなきゃいけない、それがこのBlogの使命であるとは常々思っておるわけですが。

でも観ちゃうんですよねえ韓国ドラマ。夜中にビールやらツマミやらいそいそ用意して。リモコンボタンぽちっと押して。もうほとんどクセですね。ここまでくるともう昼間は日本、夜中は韓国、身体は日本、ココロは韓国に住んでるようなもんですわ。

いやあ。面目ないです。

でも、いつの間にかですが、今現在で言えば、ことドラマや映画などのエンタメ系については韓国のほうが日本よりも先を行っている、成熟し深化し拡がりを見せている、ということはどうも間違いないようなので、もちろんいつかは追いつくわけですが、そのためにも今ノリに乗って最も美味しく熟したと言える韓国エンタメの実を食せるだけ食しておくのは悪くない考えではないかと思います。

というか、いつか近いうちに追いつき越えなきゃいけない山として、よーく味わいよくよく咀嚼しておくべきでしょう。

などとハマった沼から抜け出せない、そもそも抜け出す気がない自分を擁護し弁明弁解しつつ、結局本日も韓国ドラマについてシレッと語っちゃおっと。語っちゃいますから!

 

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まあこんな風にあんまり韓国カンコク言って騒ぐと、それを快く思わない方々も、特にネット界隈には多いって事も知っておりますけれども。

僕がこんなトコで語る事でもないですけども、まぁお隣同士なんで、あんまり相性良くなくても家みたいに引っ越すわけにもいかないんで、とにかくずっと隣にいて、そしたらなんだか兄弟みたいな感じで、アイツばっかりズルいとか、アッチが悪いのが先とか後とか、見て欲しいのに無視されたとか、とにかく色々ずっと起きてて、だからアイツ嫌い、アイツまじドッカ行けコッチ見んな、みたいになったりならなかったりを繰り返してるわけですが。

まあ、色んな記事とか読んだりして、僕もそんな風に思ってた時期もあります。顔は似てるのに、なんでこんなに考え方やら感じ方やら違うんだろうって。食い物の違いかな?半島と島国の違い?とか考えてるうちに、歴史的事実やら政治的相違やら民族的情緒やらがまだ若かった僕の脳味噌に刷り込まれていって、ははぁ、顔は似てるけどチガウんだ。折り合いのつかない異民族だ。奪い合い傷つけ合うしかない間柄だ・・・とまでは思わなかったけど、まあ、なんだか根っこに近い部分で違いがあるんだという思いは、ココロの隅っこに小魚の小骨のようではあるけれども、確かにブッ刺さっていた気がします。

で、ここで韓国ドラマに話が繋がるわけですが、そんな僕の分厚い雨雲のような認識をキレイに拭い去り、穏やかな五月晴れのようにサッパリしたニュートラルな認識に戻してくれたのが、実は韓国ドラマです。

もちろん使う言語は違いますが、でも逆に言えば、違いといえばそれくらいです。心情。情緒。望み。葛藤。心的成長。他者との繋がり。信頼。恋心。自己犠牲。憐憫。そして慈悲に至るまで、そういった人間同士の関わり合いの中で生まれる諸々、もしくは人生の様々な場面で生じる諸々において、日韓(韓日でも良し。こんな事で争うのは馬鹿)の間になんの違いもなく、したがって双方のコミュニケーションになんの支障もなく、完全に理解可能で協調信頼可能な存在である、という事を無理なく納得いく形で教えてくれたのが、韓国ドラマでした。

だって実際そうでしょ?無理なく共感できるでしょ?ドラマはドラマだから実際の人生よりも多少濃いめのドラマチックなドラマが展開されたりするわけだけど、その波瀾万丈のドラマに翻弄される中で、抽出されてくる個々の思い、個々の目的とそこに達するための努力、思うようにいかない現実への苛立ちや焦燥、そこから再生するための気づきや成長、そしてついに目的を達した時の達成感やその先の未来に対する期待や希望、そういった人種や民族を超えた生理的、生物的な反射や反応、あるべき自分に踏み出す勇気や悟りといった部分においても、特に大きな違和感や相違を感じる事なく、同種の生物として問題なく共感し応援し、自分のことのように没頭できる。

共感できますよね?韓国ドラマの中で展開されるアレやコレやに。

 

これらが表す事はなにか?

私達は同じ感性を持つ、共存可能な同種の生物だという事です。

まあ、この同じ地球という星の、同じような場所に張り付いて生きている同士なので、当たり前といえば当たり前ですが。

どちらが優れているとかいないとか、そんな事はどうでもよろしい。その時々で、例えば今みたいに、アッチがコッチより優れているとか無責任な評価をされる事はままあるでしょう。

が、それはそれで別に良くて、たまたま優れている方は他方を導けばいいし、遅れている方は他方から学べばいい。そういう稀有な、兄弟のような関係を築ける可能性を持った「近い」国。それが日本と韓国じゃないでしょうか。

もちろん歴史的なアレとか政治的なコレとか、色々面倒で難しい問題があるのはわかります。でも、それをいつまで続けますか?みんな本当は解決方法知ってるんじゃないでしょうか?

どうでもいいような事で反発しあっていないで、仲良くすればいいと思います。過去の事で謝れと言われれば謝れば良いのではないでしょうか。喧嘩両成敗はある意味真理で、どちらかが一方的に悪いという事はなかなか無くて、大抵はどちらも悪い部分があるわけで、どちらかが勇気をもって先に謝り、もう一方もそれを受け入れて謝ればいいと思います。そんな事は幼稚園児でも知っている事で、そうやって仲直りして何事もなかったように関係を修正しながら日々を送っているわけですから5歳児だって。罪を認めるなら賠償しろとか、お金の事とか言いはじめるとそれはそれでまたアレですが。

ホントに兄弟みたいなんですよね。仲があんまり良くない兄弟。割と多くないですか?あなたの周りにもそういう兄弟。甘えてるんですお互いに。コイツには迷惑かけてもいいと思ってる。そんな関係じゃないでしょうか、今はまだ。

日本と韓国。もしお互いの良さや弱さや本音に気づいて、過ぎ去った過去を見つめ続ける事から本当に過ぎ去って、色眼鏡をへし折ってさらには投げ捨てて、とにかく向き合ってただニュートラルに相手を見て感じようとする努力ができれば・・・こんなに強いタッグはなかなか無いかも知れません。エンタメ分野だけでなく、経済的にも文化的にも、さらには世界のパワーバランス的にも、飽和し疲弊した欧米社会に肩を並べ、さらにはリードできる潜在能力が充分にある!ような気がします。

今、世界の注目がアジア、特に東アジアに向いていると感じている人は少なくないでしょう。ずっと日本が引っ張ってきて、今は韓国ががんばっています。だから日本は今は学んで力を蓄えて、次また引っ張れるように準備するべきでしょう。そのうちタイやインドネシアやマレーシアも力を付けて、やがて東アジアを含む東南アジアは今のEUのような世界の一大勢力になるかもしれません。少なくともそういう流れが来てると思います。

だから、韓国ドラマを舐めてはいけません。今韓国ドラマが世界を席巻しているのは、偶然でもなんでもないんです。作品を観たらわかります。ハリウッドの質が落ちているわけではなくて、韓国がそこに追いつき追い越しつつあるんです。積み上げてきた正しい努力が正しく報われて芽吹き始めていると見るべきです。日本にも、他のどこの国にもできなかった事です。これは素直に認め、称賛し、我が事のように喜んで追従するべきではないでしょうか。

「梨泰院クラス」の後に、「二十五、二十一」というドラマを観ていました。個人的にはスンワンとヤンコーチが好きでしたが、正直言って、演技的に素晴らしいと思える役なりシーンはあまりありませんでした。でもドラマ全編に流れる、誰もが知る青春の切ない空気感、それぞれの役や人間関係に対してコチラが抱く信頼感、それを取り巻く社会背景の実在感などは、やはり目を見張るものがありました。特筆すべきはフェンシングの試合の臨場感!演出や照明音響など、現場のレベルが高いと再認識しました。

逆にキャスティングやストーリー、セリフなどには甘い部分も見られ、まだ韓国も試行錯誤しているのかなと感じる部分もありましたが。

でも、です。詰めの甘さが見られたストーリーやセリフにしても、現状の平均的ジャパンクオリティーよりは遥かに上、と言わなければなりません(アニメ作品除く)。

日本人の良いところは真面目なところなんですから、日本人は日本人らしくもっと真面目に、人間という生き物をもっとちゃんと観察して作品を作らなきゃいけません。なんとなく楽に楽しく時間を潰す作品を作るのではなく、誰かの人生を変えるような作品を目指せるはずです。「二十五、二十一」に詰めの甘さがあるにしても、しかしそこには、長く短い青春の時間を視聴者も共に過ごしたと思わせるだけのチカラ、誰かの生き方を変えるパワーも間違いなくあったと思うからです。

などと思っていたら、なんだかまたスゴい作品にブチ当たってしまったみたいで。

「二十五、二十一」の後に、さ〜次は何観るかね〜などとお気楽な感じで探して、ある作品を見始めたんですが・・・「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」という、最近Netflixで始まったヤツなんですが。

これヤバい。ヤバくないですか?

なにがヤバいって、主役のウ・ヨンウを演じているパク・ウンビンさんの演技がヤバい。

ヤバいくらいに面白い!

まあまだ3話くらいしか観てないので、作品全体としてどーなのかとかは、まだアレですが。

とにかくウ・ヨンウのやる事なす事が面白すぎて、またまた眠れぬ夜を過ごしそうです。

 

うーん。

韓国ドラマ恐るべし。

まだまだ学ぶ事は多そうです。

寝れる時は寝るべし。

今日はもう寝ます。

おやすみなさーい。

 

未来のために、美味しく熟した韓国エンタメの実を今のうちに食せるだけ食すべし!
情緒的には、日本と韓国は完全に理解可能な存在!色眼鏡をへし折り投げ捨てるべし!
日本人らしくもっと真面目に人間を観察して、誰かの人生を変えるような作品を目指そう!