Hello world!nora3です。
前回までで「演じるための準備の準備」編が一応終わったので、今回からは「演技的雑談」と称して、演技にまつわるアレやコレやについて、取り留めもなく数回お話してみたいと思います。
さてさて。何から話しましょうか。
そうですね・・・今日は韓国ドラマについて話してみましょう!
何かと話題の韓国ドラマ、大好きな方多いんじゃないんでしょうか。
実は、ついにというか、とうとうというか、ワタクシnora3も昨年末頃から韓国ドラマの沼に深々とハマってしまいまして。
いやあ。面白いんですよね。見始めると止まらなくなって、どんどん観続けてしまって、すっかり昼夜逆転して仕事に支障をきたす事この上ないので、ちょっと自粛というか、新しいタイトルを観始めるのがちょっとした恐怖というか、何かを犠牲にする決心を固めてからでないと見始められないというほどの面白さなんですよね。
僕はそれまで韓国ドラマは食べず嫌いというか、昔の「冬のソナタ」らへんで一度懲りていて、なので普段は主に日本製の某日曜劇場なんか観て、「いやあ阿部ちゃんはいいなあ」とか「鈴木亮平すごっ」とか思って喜んでたんですが、いや実際ゴメンなさい、負けてますね、いろんな部分いろんな意味で。
なにが違うかというと、色々違いすぎて一言では言えないんですが、そこを無理矢理一言で言っちゃうとすれば、「本気度」が違う、という事になるかも知れません。俳優が、というわけではありません。演出も、脚本も、企画自体も、全部違うんですよね、本気度が。だから出来てきた「画」的にも作品全体のスケール、レベル的にも、本気度が違うと感じてしまいます。
これはきっと、「目標」というか「目指すところ」が最初から違うからなんですよね。
韓国は、国の成長政策として「韓流の生活」を世界中に流布することを計画的に進めています。「音楽」「映画」「ドラマ」等を通じて、韓流の生活様式のカッコ良さ、韓国製品の素敵さを宣伝し、それにより韓国製品および韓国自体のステータスを上昇させる計画に長期にわたって取り組み続けています。
なかなかうまくいかない時期もありましたが、まさに今、これまでの国をあげての努力が一気に実を結ぼうとしています。全米の女子が「BTS」に熱狂し、「半地下の家族」がアカデミー作品賞に輝き、「イカゲーム」が世界中を席巻する、という最高の形で。
これはつまり、最初から「世界を獲る」事を目指してスタートしている、ということです。まずアートやカルチャーやファッションの分野で世界のトップに立つことで、世界中の人々の「韓国を見る目」が変わり、韓国自体が「おしゃれでカッコイイ」国としてイメージアップし、その結果その他の韓国製品に対する需要も世界的加速度的に拡大していく。そういうシナリオを見据えた上で、韓国はずっと「芸術」「芸能」分野に力を入れてきました。
「目標」「目的」をなにに据えるかで、始まりも、過程も、結果も、全部変わってしまいます。
「演じるための精神的準備編」でも何度か書きましたが、俳優の仕事も同じです。役やシーンの「目的」を強く持つことで、そのシーンでの動きやセリフの表現がすっかり変わってしまいます。
セリフを覚えたり役作りをしたりするのは「本番の前」であって、「本番の時」に俳優がするべき事は、そのシーンに合った目的を「強く持つ」ことだけと言っても過言ではありません。
「目的」が「行動」を決める訳です。
振り返って、日本のエンターテイメントシーンを見てみると、音楽や映画やアニメの分野では尊敬できる仕事をしている方々がたくさん見つかります。その方々が生み出す作品の数々は、世界中で鑑賞され、日本のカルチャーとして、日本という国のイメージを大変良いものにしていると思います。ですから僕は別に心配も悲観もしていません。していませんが、テレビドラマなどには、やはり視聴率などの指標に囚われすぎて、大きな目標を持つに至っておらず、スケールもレベルも小ぶりな本気度の低いものが少なからずみられるように思いますし、国に至っては「クールジャパン」などとブチ上げ、育成するというよりも完全に後追いの小旗を降ってみたりしていましたが、あれが今どうなっているのか僕はよく知りませんが。
日本と韓国。
「目標」「目的」の置き所と「本気度」が違うだけなんですよね、今は。
まあ、今は韓国が勝ってるってことで、いいんじゃないでしょうか。スポーツでもなんでも、勝ったり負けたりで、やってるわけですから。
またいずれ近いうちに日本が追いつくこともあるでしょう。
その芽はもうあちこちで萌芽しているように見えますので。
うーん。韓国ドラマについて書きたい事、まだいっぱいあるんですよね。
というか、まだ全然書いてない。
なので・・・次回も続きます!
アンニョン!