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ヒョンビンさん!

演技的雑談
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Hello world!nora3です。

ここまで2回に渡って韓国ドラマについて語ってきたんですが、なんだかすぐに話が逸れてしまって、まだ全然言いたい事言ってない感じなんですよね・・・。

 

なので、今回も韓国ドラマです!脱線しないように気をつけて、書きたい事から書いちゃいます!

 

ほんとスケール大きい感じなんですよね。

最初、役を自分に近づける石原裕次郎タイプなのかな?と感じたんですけど、知れば知るほど全然そんな事なくて。

誠実で朴訥とした役から、頭脳明晰のエリート、凶悪な犯罪者、ボンボンのダメ男まで、ほんと色んな役を演じてて。そしてそのどれをとっても、それが「彼自身」だと感じさせられる。

そして、どんな役をやっても下品にならない。汚れない。常に華と品格がある。

 

誰の話をしているかって?

ヒョンビンさんです。

彼は、良い。

本当に良いと思います。

日本も含めて、最近のアジアのスターの中では、一番じゃないでしょうか。

特筆すべきは、彼の「さりげないカメレオン」的な役へのアプローチでしょう。今まで10タイトル近く彼の出演作を観ましたが、どの役も全く違っています。別人です。確かに別人だけど、キャラに色付けするようなムダな誇張や過剰な演技は見られません。彼はただ自然にそこにいるように見えます。

それなのに、なぜ別人に見えるのでしょう?

彼はいかにして別人を演じ分けているのでしょうか?

 

答えは「彼は別人を演じているわけではない」となります。

本人に聞いたわけではないので断言はできませんが、別人に見えるけれども別人ではなく、あれはおそらく「彼自身」なんです。

普段は眠っているけれども、ある特定の状況下で発動する「彼自身」

「未開の自分」から掘り出してきた「彼自身」なのか、それとも以前に掘り出して既に自分の一部だけれど普段は出番のない「彼自身」なのかは彼にしかわかりませんが、おそらく彼は自分自身の中に「役」を含んでいると思います(自分の外側で役を作っているわけではない、という意味)。この辺はやや難しいので以前の記事も参考にしてください。

 

ちなみにみなさん、イッセー尾形さんの「都市生活カタログ」って知ってますか?

都会のどこかで生活しているであろう一癖も二癖もある人物達を、イッセー尾形さんが巧みに演じ分ける一人芝居のシリーズなんですが、シュールでブラックでとっても面白くて、ボクも演技を始めたばかりの若かりし頃に夢中で観ていました。

「あんなに色んな全然別の人物をシュールに演じ分けるイッセーさんはすごいなぁ」と感心していたんですが、その後イッセーさんが映像作品にも出演されるようになり、アノ怪演を映画でも観られる!と思って楽しみにしていたんですが・・・実際に観てみて「???」となったことがあります。

イッセーさんは演じる人物を細部まで非常に作り込む人で、表現形式も一人芝居だったので、相手役に合わせる必要も無く、セリフの言い方からちょっとした動きまで、全てを完璧に決め込んで演じていました。なので映像作品で実際の相手役が目の前にいて、対応する必要が出てきた時に、おかしな具合になってしまったのです。

イッセーさんが創り出した誰にも真似のできない芸術作品は、紙にデッサンするように自分の外に創り上げられたものです(実際イッセーさんは新しいキャラに着手する時、まず紙に詳細なデッサン画を描いていました)。それは彼が命を吹き込んで生まれた「動く彫刻」であり、他との関わり一切関係なく、それだけで完結した作品です。

多人数が関わる総合芸術である映画やドラマ、舞台ではそうはいきません。役は自分の内側に作る必要があります。しかも、細部までガッチリ作り込むのではなく、「大づかみ」にして、余白を多く残さなければいけません。

人と「コミュニケーションするための余白」を多く持ち、「実際に生きている人」のように「目の前の出来事に対応」し「実際に試行錯誤」しながら、「目的に向かって」行動し「物語の中で成長」するキャラクター。

「別人」であって「自分自身」であるキャラクター。

ヒョンビンさんは、そういう役づくりの達人であると思います。

 

あ。

ヒョンビンさんご結婚おめでとうございまぁす!

まさかアノ人がお相手とは!

 

ん〜。今回は書きたい事ちょっと書けた気がする〜。

 

 

「別人」と「自分自身」を両立する!
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