Hello world!nora3です。
気になりすぎる俳優さんとして、ここのところ高橋一生さんについて語ってきたんですけれども・・・終わっちゃいましたねえ、インビジブル。
今回「志村貴文」役を印象的に演じた高橋さんですが、最終回に近づくにつれて、さらに役を深く掴んで、どんどんのめり込んでいったように感じました。最終回の最後の山場では、その立ち姿、佇まいに、それまでの過去や思いや失ったものや、ずっと追ってきた大きな悪をついに追い詰めた高揚感、そしてそれでも結局世界は変わらないという徒労感といったものが、なぜか濃い悲しみに彩られたように現成していました。
惚れ惚れするようないい俳優さんです。そして・・・やっぱり気になりすぎます。
で、今日ですが。
実は、今もう一人「気になりすぎる人」がいるんですよね。
高橋さんとはちょっと違った意味で気になりすぎるんですよ。
なにが気になるかというと、これはもうはっきりいって「謎すぎる!」
というわけで、本日は謎な人「満島ひかりさん」について語ってみたいと思います!
「語ってみたいと思います!」と威勢よく言ったそばからアレなんですけど。
実は僕、女性の演技ってよくわからないんですよね。
いや、こんなブログやっておいて、こんな誤解を招くような発言しててはイケナイんですけど。
えーっとですね。
よくわからないというか、「謎が多い」ってことなんです。
男性も女性も人間なんで、まあ大筋ではわかることはわかります。まあ理解はできる。
でもねえ。なんというか、通る回路とかスピード感とか、あとなんでしょう?とにかくそういった感情や反応が通る「途中の経路」にかなりの違いがあるようで、結果的に出る表現がかなり違っちゃうんですよねえ、男性と女性では。
だから、読めない。同じように役作りしても、どんな結果が出るかは出てみなければわからない。
少なくとも僕にとってはそんな感じなんですよね。
とはいえ、演出家とかやってたらそんな事ばっかり言ってられないので、やってきましたよちゃんとそれなりに。女性の演出もね。で、男性の場合と同じようにイメージやアイテムを作り込んだり実装したりそれをヘソ化したりっていう道程をサポートするわけですよ。そうしたらこんな結果が出るだろうなあって、男性の場合は想像つくんですよだいたい。
それがですね、こちらが思ったような結果が出ない、女性の場合。いや全部が全部そうってわけじゃないですよ。そういう場合が多いってだけで。
それに全然悪い意味でもないんです。そのような場合は、大抵こちらが想像できなかったような、こちらの意表を突いた、こちらから見れば非常に意外性のある表現が出てきたりして、ビックリドッキリしてしまうわけです、こちらとしては。
ただ、読めない。こちらが事前に狙った結果に 導くようにサポートする事が難しい。
まあ、大抵の場合は「おー。なにそれ?素晴らしい」って感じで、わからないなりにそっち方面で深まるように導く努力をするわけですが。
えー。大変前置きが長くなりましたが、なにが言いたいかと言うと、謎な女性陣の中でも「満島ひかりさん」は、僕に言わせれば「Top of Topの謎さ加減」なのではないか?という事です。
ごめんなさい。こんな風に満島さんの事をわかった風な口をきいているわけですが、実は高橋一生さんの時と一緒で、あんまり観た事無いんですよね、満島さんの演技。
なのになぜ「謎の女王」的存在では?とか主張するかと言えば、木村拓哉さんと共演した「未来への10カウント」での演技が、僕にとってあまりに衝撃的だったからです。
あれは、なんなんでしょう?
軽妙かつ洒脱、コミカルでキュートで、芯の強さがありまっすぐで、言いたいことは誰に対してもハッキリ言い、喜怒哀楽もハッキリスッキリ、しかしおっちょこちょいでダメダメな部分も目立ち、なのにそれがさらに彼女の魅力となっていて、結果として誰も彼女を嫌いになれない。
↑こんな役作りできます?
木村さんや共演者の皆さんには大変申し訳なく失礼かと思いますが、あのドラマは完全に満島さんに「食われて」いました。いやもう、北島マヤ的舞台荒らしレベルで(ガラスの仮面参照)。
僕は満島さんが実際どんな人なのか知らないので、上記に挙げた「折原葵」役の、どの部分が役作りで準備した部分で、どの部分が元々満島さんが持っている部分なのかの判断がつかないのですが、どちらにしたって、超高度な役作りができるか、もしくは、満島さん自身が超魅力的な人かのどちらかだと思います。
そして答えは、たぶんその両方でしょう。
濃いめの役作りをしている事は間違いないと思います。以前なんの映画か忘れましたが、その映画での満島さんはもっとずっと色んな意味で「ゆっくり」で、役のスピード感が「折原葵」とは全く違っていたと記憶しています。
どちらが本当の満島さんに近いのかはわかりませんが、nora3的にイメージを駆使してアイテムを作り実装する事で、役のスピード感を変える事は可能です。2つの全くスピード感が違う役を演じ分けているという事実は、満島さんの演技力、役作り力、準備する力が並大抵ではないという事を表しています。
満島さんがどのような女優としてのキャリアを経てきたか、詳しいことは知らないのですが、彼女はどこかで役を準備する力を身に付け、役を作る喜びを知ったのだと思います。
そして、当たり前ですが、おそらく彼女自身がとても魅力的な人なんでしょう。それは疑う余地のない事だと思います。同種の動物ですので、いくら役を作ろうとも、その人の本質は無意識下でなんとなく伝わってしまいますので。
そしてこの辺が、また僕としては困ってしまうトコなんですよね。
「この女優さんは素晴らしい」と感じた時に、それが彼女の演技や役作りに対して感じたことなのか、それとも単に異性として魅力を感じたからなのかが、ヒジョーに判別しにくいからです。
そういう事は以前にもありました。
その時は僕も今より若くて、「女優として素晴らしい」を簡単に超越して、その人のことを好きになっちゃったんです。
まあ、今も隣に居る人ですけども。
もしあの時、彼女自身よりも「女優としての彼女」のほうを愛していたら、今頃どうなっていただろう・・・と考えることもありますよ。ええ、たまにね・・・(遠い目)。
なんの話をしてるんでしょう?
とにかく、満島ひかりさんは色んな意味で「とっても気になりすぎる」女優さんですハイ!というお話でした!
nora3的には、今後も満島さんの演技に注目していき、その「謎」に迫っていきたいと思っておりマス!
という事で、本日おしまいデスッ!
ああ変な汗かいたな今日は・・・。