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今日も岡田る?ファブってみる?の巻

演技的雑談
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Hello world!nora3です。

いやあ。驚きました。

なにが驚いたかって、ねえ。

まあ平たく言えば、「岡田准一さんの人気」に驚いた、ということになりますが。

ちょっとヤらしい話にはなりますが、先日岡田さん主演の「燃えよ剣」という映画についての記事を書いたんですよね。

そしたら。

いやー「バズる」という状態を、初めて経験しました。

スマホの通知音が鳴り続け、一体なにごとっ?なになに?なんかあったの??オレなんかした???とドギマギしてしまいました。

 

 

人気あるんですねえ、岡田准一さん。

いやV6だし人気者なのは知っていましたが、ここまで人気があるとは。

だってnora3だって今までこのブログで、色んな有名俳優さんを取り上げてきたんですよ?

それでもこんなにバズったことなんて、一度もなかったんですよ?

それがアレですよ?

Twitterのアノ「いいね!」音が、怖いくらいに鳴り止まないんですよ?

あー怖かった。

 

でですね。

こっからほんとにヤらしくなっちゃうんですが。

ちょっともう一回実験してみようかと。

もう一回岡田さんのことを書いたら、またあんな反応が来るのかな〜って。

いやこれはもう、純粋な探究心というか愚直な好奇心というか、正しい求道者の求道心というかですね・・・まあなにを言っても言い訳っぽくなりますが、夢よもう一度!ということで、思いついたが吉日、世間の目にひるまず怯えず、正々堂々とコッソリやって結果を見てみたいゾッ!ということで。

 

(ここから実験↓)

はい。

みなさんこんにちは。nora3です。

本日はですね、岡田准一さん主演の映画、「ファブル」シリーズについて語ってみたいと思います。

nora3は、この映画の原作マンガ、大好きなんですよね。ボクは常に流行に遅れる男なので、このマンガを知ったのもたぶん皆さんよりだいぶ遅かったと思うんですが、読み始めたら面白くて、あっという間に読み切ってしまいました。

なにがそんなに面白いか。

その面白さは「殺さない殺し屋」という一語に集約されます。

少年の頃から殺しのエリートとしての英才教育を受け、裏の世界の歩き方、状況に関わらず必ず任務を達成し生き延びる術については、完璧に熟知し体得している「佐藤」は、しかしそれしか知らなかった。

それ以外の事、例えば人は普通成長の過程でなにを経験しなにを身につけ、なにを常識として生きているのか。そういったことに彼は完全に無関心で、自分がいる世界とは別のそういう世界があり、実はそちらがメインストリームなのだということすら、はっきりとは認識しないまま、「ただ」生きてきた。

だから。

彼は「生き残るため」の全てを知っているが、「生きるため」のことはなにも知らない。

そういう特殊な人物「佐藤」

マンガは、そういう彼の極端な二面性、「プロ中のプロとしての鬼神のごとき姿」と「なにも知らない生活力皆無の不思議君の姿」を、ある時はシリアスにある時はコミカルに描き、「今までにないカタルシスをもたらすマンガ」として人気を確立しました。

 

で。

問題はここからです。

これだけの大人気マンガですから、いつか映画化されることは誰でも予想できたでしょう。

このマンガを読んでいる俳優さんが仮に10人いたとしたら、10人中12人くらいは「やべえ。オレこの役やりてーわ」と思ったに違いありません。

それで実際映画化が決まって、「誰かがアノ佐藤を演じる!」となった時に、先ほどの12人のうちの9人くらいはこんな風に思うわけです。

「佐藤の役・・・やりてーけど・・・オレそういうタイプじゃねーし、アクションあるし、大人気マンガだからファンの期待度超高いし、プレッシャー半端ねーし、もしヘタ打ったら叩かれる・・・やりてーしオレならやれるハズだけど、今はやっぱやめよ、いまいち自信ねーし、忙しいし・・・」

まあそんな感じで、よっぽど自信ある俳優さんじゃないと、尻込みしてしまうんじゃないですかね、「佐藤」の役は。

そういうハードル高い役を「岡田准一さん」が受けた

いや受けたのか、製作側に頼み込まれたのか、岡田さんが役を獲りにいったのか、それともオーディションか、もしかしてそもそも岡田さん側発信の企画なのか・・・詳しいことはワタシ全然知らないんですけども。

とにかく岡田さんがやることになって、やった。

 

で、どうだったか。

先ほども書きましたが「佐藤」を演じる上でのキモは、彼の持つ「極端な二面性」です。

両極に振れていて、中間部分はほぼなにもない。

しかしここで忘れてはいけない大事なことは、「二重人格」とは全く違う、ということです。

一人の人物に二つの人格が宿って・・・という二重人格の登場人物が出てくる作品も多くあって、今パッと思いつくのは「ジキルとハイドに恋した私」という作品で、ヒョンビンさんが上手に演じ分けていましたが。

今回はそれとは違う。一つの人格です。「佐藤自身」はなにも「変化しない」んです。

コミカルだったりシリアスだったり色々なことが起こるのは、「周りの状況」がコミカルだったりシリアスだったり変化するからで、「佐藤」は次々と変わる状況に対し、常に「変わらない」「いつも通りの自分」として、彼らしく誠実に対応しているだけです。

周りから見ると「超極端」だけれども、彼自身にとっては「いたって普通」「まったく正常」。

散歩するように修羅場を制し、インポッシブルなミッションのように秋刀魚を焼く男。

それが佐藤。

 

佐藤はそういう男。

演技以前に、まずそのことへの理解が深い

「岡田さんの佐藤」を観て、それを感じる部分がいくつもありました。

例えば、佐藤がジャッカル冨岡のCMを見て爆笑する場面。

爆笑するのはマンガと同じなんですが、岡田さんはマンガ以上に佐藤を演じようとしているように見えました。

マンガの佐藤はとにかくジャッカルを見たら爆笑するんですが、岡田さんの佐藤は、見てすぐには笑いません。「感情の門」が開くまで時間がかかります。

幼い頃から感情を殺す訓練を積む → 自分の内面より外の状況に神経を張り巡らす日常 → 「面白い」とか「好き」とかいう感情とは無縁の年月 → 感情の門が固く閉じている

という流れを、岡田さんは演じているんじゃないでしょうか。なので大好きなジャッカルを見ても、すぐには笑わない。笑えない。無表情のまま内面で感情が高まっていって、やがて時間差的に爆笑する。

そういう演技だと思います。

あと、前回「燃えよ剣」の時も書きましたが、やっぱり岡田さんは「カッコ悪いことをカッコ悪いと思っていないところがカッコイイ」という人物を演じるのが上手いし、合っていると感じます。

「燃えよ剣」の土方歳三の場合は、自分の姿など気にしていられないくらいの強い目的意識を持ったチャーミングな猪突猛進タイプの役でしたし、今回の「佐藤」は人とは全く違う能力と価値観を持っていて「弱くて普通でカッコ悪く」なることを楽しみながら目指しているような役なので、まさにカッコ悪いシーンがいっぱい出てきます。

方言スイッチを切り替える時の顔。弱者を演じてチンピラにわざと殴られて自己満足したり。熱々のものを恐る恐る口に運び、やっぱりダメな時のリアクションとか・・・そういったシーンやカットごとのカッコ悪さが、全編を通して観た時に逆にその役の魅力をサポートし、信じられたり共感できたりする土台となり、結局は愛すべき「カッコイイ役」として記憶される。

韓国ドラマが一見無駄な「間」や「余韻」に多くの時間を費やして描き、そのどうでもいいような細部がドラマの実在感を後押しして、視聴者が物語を信じられる基礎を作り、共感できる強固な土台を作っているのと同じロジックです。

韓国ドラマがスタッフ総出でやっていることを、岡田さんは一人でやっているわけです。いや一人じゃなくて現場で色んな人と相談しているかも知れませんが、でもそれを決めて実行するのは俳優なので、やはり岡田さんはそれだけの能力を持ち、「役の見せ方」「役のあるべき姿」を熟考し熟知している、ということだと思います。

岡田さんはそういう「あちこちカッコ悪くて結局最後はカッコイイ」役を好んでいるようにも見えるし、そういう役づくりが本当に上手。

でも実態はイケメンですから、当然イケメンの役もできるわけですが、おそらくそれでは岡田さん自身が「充分に楽しめない」のかも知れません。

完全に私見ですが、イケメンには「自分がイケメンであることが誇らしくて大好き」な人と、「自分がイケメンであることになんとなく引け目を感じていて、ルックスを超えたなにかが必要だと感じる」人が存在します。岡田さんはおそらく後者なのかなと思います。ボクも後者タイプのイケメンなので、よくわかります。

ウソです。

今サラッと嘘をつきました。ゴメンなさい。

 

最後になりますが、この映画では敵役の柳楽優弥さんも出色の出来でした。

そう言えば柳楽さんもイケメンだけど後者タイプですね。

ボクと一緒です。

日本でもいい俳優さんが多く育っていて頼もしい限りです。

 

あと、今回の「佐藤」のように「特殊な訓練を受けていて、その方面では無敵だけど、日常生活面では問題があり、側から見ていると笑える」というと、今パッと頭に浮かぶ役として、「SPY×FAMILY」のロイド・フォージャーがいます。「ファブル」同様、「SPY×FAMILY」も近いうちに必ず実写映画化されることが予想されますが、一体誰があのロイド・フォージャーを演じるんでしょう?

岡田さん、ここも行っときますか?

ヨルさん役と共に、決まるまで大変楽しめそうですねえ。

(実験ここまで↑)

 

はい。

ヤらしい実験の仕込みが終わりました。

あとはこれを公開して、ツイッターで告知して・・・。

どーなるのかなー。

いやホントなんもわからずにやってるんでホントどーなるかわかりません。

スミマセン。

岡田さんネタはまだあるので、もしバズってもあと数回は大丈夫です

 

では、そういうわけでまた次回。

 

 

小さな「カッコ悪い」の集合体が、最後の大きな「カッコいい」を強力にサポートする!
もしあなたがイケメンイケジョでも、それで満足してはいけません!そういう人こそ「ルックスを超えるなにか」が必要です!
バズる時にはバズるが法!バズる時バズればバズれ!
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