Hello world!Hello Life!
nora3です。
さて。
「Acting」から「Life」に模様替えして、扱える話題の間口がグッと広がったことを受けまして、今回は演技と全く関係なさそうなことを書いてみようかなと思っておりますが。
えへん。
えへんえへん。
えっへん。
カゼではありません。
わかりにくいと思いますが、実はイバっております。
何を威張っているか。
実はnora3、なんと元日より禁煙していたのです!
そしてなんとなんと、本日1/30現在、まだ鋭意継続中なのでした!
すごい。これはすごいことです!
自分でも信じられません!
平たく言って、奇跡?キセキが起きているの?
このボクが、タバコを愛し、タバコがあれば何もいらない、三度の飯よりタバコ好き(飯も好き)、タバコが主食で一日30回はタバコに火を付け、300回深く紫煙吸い込み、300回吐き出して、30回火を揉み消し、無くなれば落ち着かず、すかさず新箱入手し肌身離さず持ち歩き、あー今日もタバコが美味しい、タバコこそ俺様の健康法だぁとノタマッテハバカラナイこのボクが。
まさか禁煙成功するなんて。
感動です。
一人静かに感動しております。
やればできる子だと、ずっと自分を信じておりました。
ボクにとって禁煙とは、空を飛ぶのと同じくらい不可能な事だという認識があったので、それを成し遂げた今となっては、もうなんでもできる、オレにはできないことはないというくらいの、増上慢状態です。どうもありがとうございました。
ああうっかりオワッテしまうところでした。
すみません。
まあこうして一般になかなか達成が難しいとされている課題を軽々とクリアして「禁煙マスター」を襲名してしまったワタクシといたしましては、ここはひとつ、タバコという魔性の物質と、心がそれを渇望するシステム、そしてそれとオサラバする極意について、もう少し語ってみるとしましょう。
そもそもボクがどうしてタバコという魔物に捕らえられてしまったかを簡単に説明するならば、その原因のほぼ70%以上は故松田優作さんのせいで、残りの30%くらいは故大藪春彦さんのせいです。
ただひたすらに、映画やドラマの中でタバコを吸う松田さんがカッコ良すぎたからであり、大藪ヒーローが命懸けの闘いの中でタバコに癒しを求める姿に強く影響を受けたからです。
松田優作さんについては過去に何度も書いているので、下の記事を参照していただくとして
大藪春彦さんは、日本のハードボイルド小説界の巨匠であり、彼の書く主人公達は、彫りが深く影のある浅黒い顔と、サラブレッドのようにしなやかで強靭な身体と、洗練された知性と凶暴な暴力性が両立したパーソナリティーを持ち、銃やクルマや格闘術に精通しそれらを駆使して、巨大な悪や組織に対して独力で挑み、バイオレンスの限りを尽くして全てを手に入れのし上がっていく。そういう主人公たちが愛するのは、常に金と女と酒とタバコであり、彼らも松田さん同様に、非常にカッコよくタバコを吸うのであった。とりあえずウィキペディア貼っておきます。
新潟の片田舎に生まれて、見渡す限り田んぼのようなところで育って、そういう無味無臭無刺激的な日常とそれ由来の無防備なメンタリティーの人が、いきなりそんな松田&大藪のタッグによる超刺激にさらされたら、そりゃ吸いますって、タバコ。
タバコ=カッコいいもの、という回路が強固に脳内に定着し、いかにカッコよくタバコを吸うかに腐心し研究実践し、結果気持ち悪くなるほどにタバコを吸いまくり、やがてそれにも慣れ、日に20〜30本あたりまえ、どの銘柄が1番美味くカッコ良いのかマルボロからゴールデンバットまで一通り吟味し、やっぱり漢はショートホープだぜーと吠えたかと思えば、ついには質より量とばかりに手巻きタバコまで巻きだし、夜中に切らせばシケモクを吸い、常に喫煙可能な場にしか現れず、灰皿の無いキレイな空気の中では生息できない悲しい生き物、すなわち「立派な喫煙者」に成長するのにそれほど時間はかかりませんでした。
そうして一人前の喫煙者として1日30本を37年間規則正しくコツコツと吸い続けた結果(ちなみにボクはカゼをひこうが熱があろうがタバコだけは欠かさず吸うので、吸わなかった日は1日も無い)、30本✖️365日✖️37年で、計405,150本のタバコを喫煙し灰にしてきたわけです。
四十万五千百五十本。一本が長さ85mm直径8mmなので、縦に並べれば34.44kmで東京から横浜間、横にして積めば3.24kmで富士山八合目くらいの高さですが。
それだけ吸って、吸いまくって、喫煙万歳、喫煙天国的生活を満喫してきて、去年の暮れくらいにふと思ったのは。
さすがに飽きたな、と。
いや。タバコはニコチンが含まれていて習慣性があるので、身体は変わらず欲しているわけですが、なんというか、精神的にというか行動学的にというか、箱から一本抜き、口に咥えて、ライターを取り出し火を付け、10回ほど煙を吸い、それから灰皿で揉み消す。それを1日に30回繰り返す。それを週に7回、月に30回、年に365回繰り返し、年が変わっても変わらず吸い続け、それを何年も続け続ける。
コレだけ同じことを続け続けて、飽きないとしたら、逆にコレはアホの所業なんじゃないかと。
さっき長さの事を書きましたけど、時間だってもったいない。一本吸うのに5分はかかるから、405,150本なら33,762.5時間で、なんと3.85年!ほんとに?計算間違ってない??・・・なんとボクは、既に4年弱もの貴重な人生の時間を、「タバコを吸うためだけに」知らぬ間に消費してしまったらしいです。4年もあればアレもコレも、たっぷり時間がないと無理そうなアンナ事やコンナ事だって、大抵の事はできてしまうというのに、なんともったいない!
そして、計算したくないけど、やっぱり無視はできないお金の話。今さら戻ってくるわけじゃないから計算したって仕方ないけど、でもなぜか計算せずにはいられない怖いもの見たさ的な誘惑があるわけで・・・タバコの値段は値上がりし続けているから正確に計算するのは難しいけど、仮に一箱400円として計算したとして・・・8,103,000?なにこれ?円?だよね?八百十万三千円?マジで??
やっぱり計算しなきゃ良かった・・・もう万札に火を付けて吸ってる状態ですね。
なんともったいないことをしてきたんでしょうか。
後悔先に立たずとはまさにこの事です。
この諺を考えた昔の人も、タバコで痛い目を見たんでしょうか?
とにかくボクはこんな感じで、タバコにまつわる様々なカラクリに、長い時間をかけて気づいていったわけです。
その結果、身体はまだニコチンを求めているけども、精神的にはタバコを「見限った」状態、タバコが「色んな意味で良いものではない」と知覚した状態、タバコから「精神的に自立した」状態に至ったわけです。
去年の年末くらいに。
で、除夜の鐘を聴きながら「卒煙の儀式」をしめやかに執り行い、元日になると同時に今回の禁煙に人知れず突入したわけです。
で、いまだ継続中。
しかも、大した努力もせずに。
そしてもう、たぶん大丈夫です。
今、タバコの無い生活を結構楽しめているので。
ちなみにボクはニコチン薬や禁煙用パッチ等は何も使っていません。
いくつか、ヘビースモーカーが突然禁煙に突入した場合でも楽しく過ごせる「秘訣」と言えそうな「考え方」や「取り組み方」がありますので、また次回以降でお伝えしていこうと思います。
本日ちょっと時間オーバーなので、ここまででゲス。
サラバ!